「ヒメロス 3g」は、有効成分に卵胞ホルモン(女性ホルモンの一種で、エストロゲンともいいます。)である、エチニルエストラジオールとエストラジオールを配合した医薬品です。
卵胞ホルモンは主に卵巣から分泌され、いわゆる「女性らしさ」や「潤い」をつかさどるホルモンです。ところが、加齢やストレスにともない卵巣の機能が衰えますと、卵胞ホルモンの分泌も低下します。そして、閉経期やストレスで卵胞ホルモンの分泌が急激に低下しますと、ほてりや発汗が生じたり、神経質になってイライラする、あるいは冷感症や不感症になるなど、さまざまな不定愁訴が生じます。これが婦人更年期障害です。また、閉経後は卵胞ホルモンがほとんど分泌されないため、性器の萎縮が生じて、性生活が困難になります。
このようなときに「ヒメロス」を塗布しますと、不足した卵胞ホルモンが補充されて、上記諸症状の改善が期待できます。肝臓にやさしく、少量で卵胞ホルモンを皮膚から補充できることが特徴です。医薬品。
●してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
1.次の人は使用しないこと
(1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(2)ご使用前に本剤をチューブから3mm程度出し、水又はお湯1-2滴でよくねり、内股など皮膚のうすい所に塗り、翌日中に薬疹、発赤、かゆみ、はれなどが現れる人。
(3)次の診断を受けた人。
エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば乳癌、子宮内膜癌、卵巣癌)(本剤の有効成分は乳房や子宮の悪性腫瘍に罹患していた場合、その進行を早めるおそれがあります)、血栓症、心臓病、脳卒中、重度の肝機能障害、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜増殖症、てんかん
(4)家族あるいは本人に悪性腫瘍の病歴がある人。
(5)生理中の人、不正性器出血、膣分泌物(おりもの)のある人。
(6)妊婦又は妊娠している可能性のある女性、授乳婦。
(7)小児。
2.次の部位には使用しないこと
(1)目や目の周囲、粘膜(口腔、鼻孔等)。
(2)外傷、湿疹、ただれ、炎症および化膿のひどい患部。
3.本剤を使用している間は、次のいずれの医薬品および食品も使用しないこと
他の女性ホルモン剤、リファンピシン、抗てんかん剤、HIV逆転写酵素阻害剤、ステロイドホルモン、プロテアーゼ阻害剤、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワード)含有食品、イプリフラボン、グレープフルーツジュース
4.使用者以外へ付着させないこと
(1)ご使用後は石鹸とぬるま湯で手を十分に洗ってください。
(2)本剤を使用者以外の人に付着させないように注意してください。付着した場合は直ちに洗い流してください。
(3)塗布部が他の人と接触する可能性があるときは、塗布部を石鹸とぬるま湯で十分に洗い流してください。
5.避妊の目的で使用しないこと
(1)避妊をご希望の場合は、適切な処置を強くお願いいたします。
(2)本剤のご使用により月経周期が変わる場合がありますので、オギノ式など規則的な月経周期や基礎体温を応用する避妊法は、お止めください。
●相談すること
1.次の人は使用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1)医師の治療を受けている人。
(2)薬などによりアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、はれなど)を起こしたことがある人。
(3)次の診断を受けた人。
高血圧、腎臓病、高脂血症、胆嚢疾患、低カルシウム血症、糖尿病、肝機能障害、全身性エリテマトーデス、片頭痛
2.次の場合は、直ちに使用を中止し、この説明又書を持って、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1)使用後、次の症状があらわれた場合。
関係部位 |
症状 |
皮膚 |
発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、はれ |
乳房 |
痛み、緊満感 |
消化器 |
吐き気、嘔吐、食欲不振 |
その他 |
頭痛、むくみ、めまい、耳鳴り |
(2)月経血の様子が著しく変調した場合。
(3)ご使用期間中に生理又は不正出血が起きた場合。
(4)2週間位使用しても症状の改善がみられない場合。
(5)誤った使い方をしてしまった場合。
●その他の注意
1.本剤を初めてご使用される前に、乳房と子宮の検診をお勧めいたします。
2.本剤を3ヶ月以上、続けてご使用になる場合は、6ヶ月に1回以上の頻度で乳房と子宮の定期検診をお願いいたします。